シャーロック・ホームズ(ベネディクト・カンバーバッチ)
Sherlock Holmes/シャーロック・ホームズ

ずば抜けて回転の速い頭脳を持ち、高飛車で社交性に大幅に欠ける若い男性。全速力で回るエンジンのような彼の精神は、解決すべき問題がない時は彼自身を粉砕しかねない。風変わりで恐るべき観察力により周りを当惑させたり不愉快にさせることが多い。自称「High-functional sociopath(高機能反社会的人間)」だが、必要とあらば相手を煽てたり嘘泣きで必要な情報を引き出すことに長けている。
コートの裾を翻してロンドン市内を駆け回り、ホームレスネットワークも最大限に活用する。不必要と判断した情報はさっさと忘れる為、地球が太陽の周りを回っていることも失念して「小学校で習うことだ」と呆れたジョンと口論になることもある。キッチンは紅茶を飲むよりも実験をするために使われることが多く、冷蔵庫には人体の一部(男性の頭部など)が入っていることがある。
大学時代は朝帰りした学生仲間のネクタイについたケチャップから彼がどこで誰と一夜を明かしたかを暴露した。
兄のマイクロフトとはあまり仲が良くない。内務省にツテがあり、必要な情報を適宜入手する。
人質の命がかかった事件でも、事件自体の複雑さに感銘を受けたりすることがあるため、人命を尊んでいないように見えるが、決してそうではないらしい。その聡明な頭脳にて事件を劇的に解決するため万能と思われがちだが、過度な期待で英雄扱いされることを本人は嫌がっている。
事件がなくて暇を持て余している時は、ジョンの愛銃を持ち出して壁に発砲するため、適度に事件が起きた方が周囲の為ではあるかもしれない。家主のハドソン夫人とは、フロリダで彼女の夫の死刑を確定させた関係。その恩返しに彼女はベイカーストリート221Bの家賃を優遇してくれているらしい。
暇を持て余してダレている時以外は、仕立てのよいスーツと少し小さめのシャツに身を包んでいることが多い。レストレードとは知り合って5年になる。鑑識のアンダーソンとはそりが合わず、ドノヴァン巡査にはいつかシャーロック自身が犯罪者になると断言されている。タバコが自由に吸えないご時世の為、ニコチンパッチを常用。強い刺激が欲しい時にはニコチンパッチを3枚同時に使う。コーヒーはミルクなし、砂糖2個。
Benedict Cumberbatch/ベネディクト・カンバーバッチ

1976年7月19日生まれ、ロンドン出身。両親は俳優のTimothy CarltonとWanda Venthamで2人とも舞台やTVドラマで活躍。Birth NameはBenedict Timothy Carlton Cumberbatch 。エージェントに芸名を使うかと聞かれたが、本人の希望でCumberbatchのまま。個性的な名前ゆえ、トークショウなどで必ずネタにされる。
有名なパブリックスクールHarrow(ハーロウ)を卒業し、マンチェスター大学に進学しその後LAMDA(London Academy of Music and Dramatic Art)に1年通う。大学入学前のギャップイヤーにチベットで半年過ごす。
TVドラマ、映画、舞台と幅広く活躍し、『ブーリン家の姉妹』『つぐない』『アメイジング・グレイス』などは日本でも公開済み。BBCドラマ『SHERLOCK』でシャーロック・ホームズを演じたことで大人気となり、今後の活躍が大きく期待される若手俳優として注目を集めている。
今後の出演作は、スティーブン・スピルバーグ監督の『War Horse』(舞台の映画化)、コリン・ファース&ゲイリー・オールドマンなどと共演の『Tinker, Tailor, Soldier, Spy』、ジョン・ワトソン役で『SHERLOCK』でも共演しているマーティン・フリーマン主演の『The Hobbit』でのスマウグなど。2010年にはで『After the Dance』を、2011年にはダニー・ボイル演出、ジョニー・リー・ミラーとW主演で『Frankenstein』をどちらもNational Theatreで演じた。
神経質な理系男子を演じると眼鏡がハマりすぎるほど似合い、育ちのよさが滲み出るのかコスチュームものでも現代もので上流階級の人物が似合いすぎる。優等生的なキャラクターばかりで型にはめられるのを本人は嫌がっている様子。
シャーロックでは役柄上あまり表情を変えないが、トークショウなどを見ると本人はコロコロと表情が変わる楽しいキャラにも見える。BBCラジオドラマ『Cabin Pressure』では、シャーロックと180度異なるパイロットMartinを演じている。低く艶のある声が特徴的。
『SHERLOCK』におけるシャーロック・ホームズ役は、マーク・ゲイティスがベネディクト・カンバーバッチを想定し、ベネディクトが快諾したため彼以外にオーディションを受けた者はいない。ジョン・ワトソン役のマーティン・フリーマンとの<化学反応>は目を見張るものがあったらしく、オーディションでマーティン・フリーマンと読み合わせをした瞬間、ジョン・ワトソン役はマーティンで決定した。ベネディクトは、マーティンを<pocket Martin>にしたいとインタビューで応えるほど2人の相性は最高とのこと。