ロンドン交通事情:オイスターカード(2011年)

「Sherlock」シリーズ1の第3話「The Great Game」にて、バターシー(Battersea)線路脇で死亡していたアンドリュー・ウェスト(Andrew West)。

線路脇で死亡していたころから、彼が電車に乗ったのでは?とジョンは推察しますが、マイクロフトの答えはNoでした。

Mycroft:He had an Oyster card...but it hadn't been used.

Oyster cardとは?

※この内容は2011年6月時点の情報です。決済方法の進化やシステム変更により、情報が古くなっている場合があります。最新のロンドン地下鉄事情は公式サイトなどでご確認ください。

Oyster card(オイスターカード)とは、ロンドン交通局(Transport for London, TfL)が発行しているICカード乗車券です。日本でいうと、SuicaやIcoca、Toica、sugocaなどとほぼ同じですが、決済機能(電子マネー機能)は持っていません。

Oystercard:オイスターカード(2006年購入版)

Oystercard:オイスターカード(2006年購入版)

プリペイド(Pay as you go)で先に入金しておき、TUBE(地下鉄)、バス、トラムリンク、DLR乗降時に改札のカード読み取り機に軽く当てます。残金が少なくなると再チャージ(Top-Up)して、使い続けられます。トラベルカード(一日乗車券・一週間乗車券など)を入れることも可能。詳しくはTfLまたはwikipediaへどうぞ。

ということで、アンドリュー・ウェストの死亡事件についてジョンとマイクロフトは悩むわけです。

  • アンドリュー・ウェストはオイスターカードを持っていた
  • しかし、彼のオイスターカードは使われていなかった(地下鉄に乗れば記録が必ず残ります)
  • 紙の切符を買ったのでは?とジョンが尋ねる
  • 彼の遺体には紙の切符はなかった
  • 電車に乗った形跡がないのに、彼はどうやってBatterseaの線路で死んでいたのか?
窓口で買うともらえるパスケースに入れたオイスターカード(2006年購入版

窓口で買うともらえるパスケースに入れたオイスターカード(2006年購入版

窓口で買うともらえるパスケース(2006年購入版

窓口で買うともらえるパスケース(2006年購入版

ロンドンで街中観光をする場合は、是非1枚!と言いたいカード。紙のトラベルカードを買うよりも安くなる(2011年6月現在)ので、地下鉄とバスを足としてフルに使う場合は重宝します。

写真がは実物、管理人のOyster。有効期限はありますが、ロンドンには頻繁に行くのでこれなしでは移動できません(汗)

窓口で買うと黒いパスケースをもらえます。別にこのパスケースに入れて使わなければいけないわけではありません。でも、ICカードだけ剥き身で持つのも落としそうで嫌なので、ケースをもらって重宝しています。

ICカードなら1枚で何度でもチャージして使いまわせるので、紙のチケットのように資源の無駄にならないという利点もあるようです。

でもこのOyster、Suicaなどと同じでたまにどれだけかざしても改札機が読んでくれないことがあり、その時はその辺にいるTfL係員を呼ばなければいけないです。

また、ロンドン交通には「乗り越し」の概念がないため、日本のように乗り越し分を出口で払うことができません。乗り越し=違反→罰金か訴訟。 乗り越し区間分、運賃を払えばいいんでしょ?が通用しないので、ロンドン旅行される方はご注意ください。入る時には1ゾーン分の残額があれば入れるので危険です。